コース13和歌浦・雑賀崎

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和歌山市エリア, 万葉故地

名草山

名草山は万葉集にも詠われている、和歌の浦の背景を形作るなだらかな山。海側から眺めると心が慰められる風景である。

 

やすみしし わご大君おほきみの 常宮とこみやと つかまつれる 雑賀野さひかのゆ そがひに見ゆる 沖つ島 清きなぎさに 風吹けば 白波騒き しほれば 玉藻たまも刈りつつ 神代かみよより しかぞたふとき 玉津島山たまつしまやま

(巻六、九一七)

沖つ島荒磯ありその玉藻しほちいかくり行かば思ほえむかも

(巻六、九一八)

若の浦に潮満ち来ればかたをなみ葦辺あしへをさしてたづ鳴き渡る

(巻六、九一九)

 

名草山なぐさやまことにしありけり我が恋ふる千重ちへ一重ひとへも慰めなくに

(巻七、一二一三)

玉津島よく見ていませあをによし奈良なる人の待ち問はばいかに

(巻七、一二一五)

潮満たばいかにせむとか海神わたつみの神が手渡る海人あま娘子をとめども

(巻七、一二一六)

玉津島見てし良けくも我はなし都に行きて恋ひまく思へば

(巻七、一二一七)

若の浦に白波立ちて沖つ風寒きゆふへは大和し思ほゆ

(巻七、一二一九
藤原卿)

我が舟のかぢはな引きそ大和より恋ひし心いまだ飽かなくに

(巻七、一二二一
藤原卿)

10

玉津島見れども飽かずいかにして包み持ち行かむ見ぬ人のため

(巻七、一二二二
藤原卿)

11

紀伊国の雑賀さひかの浦にで見れば海人あま燈火ともしび波のゆ見ゆ

(巻七、一一九四
藤原卿)

 

12

玉津島磯の浦廻うらみ真砂まなごにもにほひて行かないもも触れけむ

(巻九、一七九九)

 

13

衣手ころもでのま若の浦の真砂地まなごつちなく時なし我が恋ふらくは

(巻十二、三一六八)

14

若の浦に袖さへ濡れて忘れ貝ひりへど妹は忘らえなくに 或本の歌の末句に云はく、忘れかねつも

(巻十二、三一七五)

 平成29・30年度文化庁文化芸術振興費補助金

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