コース3紀伊国分寺跡を目指して

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かつらぎ町エリア, 万葉故地

背山・妹山

 

これやこの大和にしては我が恋ふる紀路きぢにありといふ名に負ふ勢能山

(巻一、三五)

 

たくひれの懸けまくしき妹の名をこの勢能山にかけばいかにあらむ

(巻三、二八五)

 

よろしなへ我が背の君が負ひ来にしこの勢能山をいもとは呼ばじ

(巻三、二八六)

 

真木まきの葉のしなふ勢能山しのはずて我が越え行けばの葉知りけむ

(巻三、二九一)

 

勢能山に黄葉常もみちつね敷く神岡かみをかの山の黄葉は今日か散るらむ

(巻九、一六七六)

 

後れ居て恋ひつつあらずは伊の国の妹背乃山にあらましものを

(巻四、五四四)

麻衣あさごろも着ればなつかし紀伊の国の妹背之山に麻 我妹わぎも

(巻七、一一九五)

紀伊道きぢにこそ妹山ありといへ玉くしげ二上山ふたかみやまいもこそありけれ

(巻七、一〇九八)

勢能山にただに向へる妹之山こと許せやも打橋うちはし渡す

(巻七、一一九三)

10

妹に恋ひ我が越え行けば勢能山の妹に恋ひずてあるがともしさ

(巻七、一二〇八)

11

人にあらば母が愛子まなごそあさもよし紀の川のの妹与背之山

(巻七、一二〇九)

12

我妹子わぎもこに我が恋ひ行けばともしくも並び居るかも妹与勢能山

(巻七、一二一〇)

13

妹があたり今そ我が行く目のみだに我に見えこそこと問はずとも

(巻七、一二一一)

14

大汝おほなむち少御神すくなみかみの作らしし妹勢能山を見らくし良しも

(巻七、一二四七、柿本朝臣人麻呂歌集)

15

 紀伊国の 浜に寄るといふ 鮑玉あはびたま ひりはむと言ひて 妹乃山 勢能山越えて 行き君 いつ来まさむと 玉桙たまほこの 道に出で立ち 夕占ゆふうらを 我が問ひしかば 夕占の 我れに ぐらく 我妹子わぎもこが待つ君は 沖つ波 来寄る白玉 つ波の 寄する白玉 求む とぞ 君が来まさぬ ひりふとぞ 君は来まさぬ ひさにあらば いま七日だみ  早くあ らば いま二日だみ あらむとぞ 君は聞こしし な恋ひそ我妹わぎも

    反 歌

(巻十三、三三一八)

 

 ただに行かずこゆ巨勢道こせぢから石瀬いはせ踏み求めぞ我が来し恋ひてすべなみ

(巻十三、三三二〇)

 平成29・30年度文化庁文化芸術振興費補助金

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