コース4白鳳寺院跡を訪ねる

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和歌山市エリア, 史跡

上野廃寺跡

山口廃寺跡の西方、JR阪和線の北側の丘陵裾部に上野廃寺跡が建立されました。新興住宅地を北へ進み松林寺手前の右側雑木林を西側へ細い登り道を辿れば東西塔、金堂基壇とその礎石が点在しています。薬師寺式伽藍配置では金堂の北側に講堂を配置するが、金堂の北側は高い崖となり堂塔を配置する余地が無いので、講堂は西塔の西側に東を正面に建立されています。基壇が低いため見落とすことがあるので注意が必要です。東西両塔の南側に中門があり、東西に延びる回廊のうち西回廊が講堂に取りつき、さらに金堂の北側で東回廊と繋がり東西塔と金堂を囲んでいます。このように伽藍を見ることができる廃寺跡は県下でも数少ないが、南門と東回廊の一部は周辺の住宅開発で消失してしまっています。上野廃寺式軒丸瓦のほかに新羅様式の軒丸瓦・軒平瓦が出土するところから『日本霊異記』下巻三十にみえる、俗称を三間名干岐ともいう老僧觀規の建立になるものと考えられます。

 平成29・30年度文化庁文化芸術振興費補助金

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