コース 9雄ノ山峠から布施屋へ

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和歌山市エリア, 遺跡

山口廃寺跡

田園地帯の中に山口廃寺跡の塔心礎を見ることができます。交通の要衝を地盤とする有力氏族により建立されたとみられる古代寺院跡で、半地下式の可能性も残る塔心礎の心柱枘穴の直径は約120㎝と県下最大で五重塔の可能性もあり建立氏族の信仰に掛ける情熱が伝わってくるようです。上野廃寺式軒丸瓦のほかに単弁蓮華文軒丸瓦が少数ながら採集されており、創建が遡る可能性もあり飛鳥寺院の地下式塔心礎に近い構造かもしれません。県下で唯一周囲が開発されていない田園地帯にあり今後の調査に期待がかかります。

 平成29、30年度文化庁文化芸術振興費補助金

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